起業について

ひとり起業で自由に働くメリットと問題点

いま、好きなことを仕事にして自由に稼ぐ、スモールビジネス起業家が増加しています。
好きなことを仕事にして自由に稼ぐスタイルは魅力を感じる方も多いと思います。
ここでは小さな起業の中でも最も小さな「ひとり起業」についてを取り上げます。

ひとり起業のメリット

低資金で始められ、リスクが少ない

ひとりだけの事業であれば、運営に関わる経費を最小限に抑えることができます。起業するにあたり、これは非常に重要な事です。
起業して安定的に収益が上がるまでには時間がかかりますので、それまで経費は少なければ少ないだけ資金繰りも良くなります。
中でも人件費はなかなか削りにくいものですが、ひとりであれば自分の収入さえ確保できれば良いため、気持ちを楽にして事業を進めることができます。

時間を自由に使える

日々の生活は仕事だけでなく、家族のために費やす時間、自分自身のための時間も欲しいものです。
私のように50代ともなれば親の介護に時間が必要となる方も多いと思います。
その点、ひとりビジネスは、始業時間も終業時間も自分次第。
時間を自分で決めて自由に使える事は大きな魅力の1つです。

人間関係の煩わしさがない

ひとりビジネスでは上司も部下も同僚もありません。
毎日の仕事の中で上司の機嫌を伺ったり、気の合わない人に調子を合わせたりする必要はありません。
そのため人間関係で悩むことが激減します。
また、すべての仕事は自分で決定することができ、自分のペースで進めることができます。

スピーディーに運営ができる

会社に勤めていると、一つの事を決定するのに多くの承認が必要で、なかなか進まない事があります。
その点ひとりビジネスであれば、自分の以外のだれにも承認を得る必要がなく、スピーディーに仕事を進めることができます。
そのことも大きなメリットです。

定年が無く自分が働きたいだけ働ける

会社に勤めていると、一般的には定年退職がありますが、事業主にはそれがありません。
自分が続けたいと思う限り、働くことができます。
シニア世代の方々には、定年後も働きたいと思っている方も、たくさんおられると思います。
その方々にとっては自分が働きたいだけ働けるというのは魅力になるでしょう。
また逆にアーリーリタイアすることも自分次第で自由にできます。
仕事を自分のライフプランにあわせて自由に決められるのは魅力と言えるでしょう。

ひとり起業のデメリット

仕事量のキャパシティが小さい

仕事が軌道に乗っても、自分一人だけではできる仕事量の限界がすぐに来てしまいます。
受注をするような仕事であれば、オーバーワークになった場合に納期が遅れたりすると信用問題になります。
そんな時にひとりの事業者は、仕事の一部を外注先に任せるというのが一般的な方法でしょう。
そのように外注先を増やして問題を解決する事も出来ますが、信頼できるパートナーを探せるかどうかが問題解決の鍵になります。

仕事とプライベートの区別がつきにくい

始業時間も終業時間も自分で決められて時間に縛られないということは、逆に考えれば仕事とプライベートの区切りをつけにくいとも言えます。
現在は以前よりも携帯電話やSNSの普及で、仕事の区切りがつけにくくなっていると感じます。
全てを自分で決められる分、自己管理ができなければ事業を成り立たせることはできません。

事業主の健康状態でのリスク

ひとりでの事業は自分自身に健康上の問題が起これば、そのまま事業が止まってしまうリスクを抱えています。
スタッフがいればある程度フォローをしてもらうことが可能ですが、ひとりの事業では自分しか仕事の内容や進み具合を知る人がいません。
もし高熱を出しているとしても、自分で何とかするしかないという状態となります。
もし長期休養が必要な時には、収入が途絶えるという事にもなりかねません。
ひとりでの事業を順調に進めるためには、自分自身の体調管理も重要になります。

経理や事務処理も自分がしなければならない

会社なら経理担当者や総務担当者が事務処理をしてくれますが、個人事業では全てを自分がやらなければなりません。
事務処理が苦手な方や、生産効率を上げることを考えたりする場合は、記帳の代行をしてくれる会社に外注をすることも検討してみましょう。

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今回挙げたように、ちいさく起業して自由に仕事するライフスタイルはとても魅力があります。
その反面、自由であるという事は、すべての責任を自分が負うということでもあります。
起業する前に事業の特徴をよく理解して対策を考えましょう。

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