これから起業する人は、従来の生活から大きく変化する事になりますから、期待と不安の両方の気持ちがあるのではないでしょうか?ここではその心の中の不安をうまく解消する方法について、書いて行こうと思います。
事業主は常に落ち着かないもの
これは私が経営を始めて数年経った頃に先輩経営者から聞いた言葉です。
私が経営者となる前は、10年以上従業員と派遣社員でしたから、いつも会社の事を考えて、問題を処理するという状況には慣れていませんでしたが、今振り返ってみれば「いつの間にかその状況に慣れたな」と思います。
まず最初にその事を理解した上で事業を始める方が良いと思います。理解しておけばそれに悩むことはないですよね。
事業のリスクは分散させて運営する
事業を行う上で不安になる事は色々あると思いますが、その中でも一番の問題は事業が立ち行かなくなることでしょう。これはどうビジネスプランを計画するかが、大きくかかわってくると思いますが、最近私が思うのはリスクを分散させる構造にしておくべきだという事です。
例えば、今回のコロナ禍で人の動向が変わり、事業者も急激な変化が必要になりました。
飲食業の=店舗+デリバリー、フィットネススタジオ=店舗+オンラインなど、同じ商材であっても届け方を変えて生き残った事業者の方もおられると思います。
これから起業をされるかたは、今からまっさらな状態から事業を組立てられるのですから、これから常にリスクを分散する事を考えながら事業を進めた方が、不安は軽減できるでしょう。
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相談相手・参考にする対象をみつけておく
事業を始める前には、相談できる人や場所を思いつく限り拾い出してみましょう。
例えばそれば国の設置した機関や、同業種の成功者や、先輩経営者の友人でなどです。自分が思いつくところを書き出してみることだけでも不安は小さくなるでしょうし、もし今は困っていなくとも、アドバイスを聞いてみるなどしておけば、考える参考になりますし、次に相談もしやすくなります。
これは私自身が事業をしていて、行き詰まった時に何度かやった方法です。事業をやっていくうちに相談できる先も増えるでしょうし、変化もすると思います。その時その時に合わせて相談できる先は頭の中に整理しておくと不安も解消できて良いと思います。
また、同業であるかどうかに関わらず、事業をしていて自分よりうまく行っていると感じる人には、それを参考にさせてもらう事で道が開ける事も良くあります。
それが別業種の方であっても転用できる内容はありますし、別業種だからこそ、全く違うやり方なのを見て、既成概念が崩れてよい場合もあります。
うまく行くのには理由があるものですから、そこに目を向ける事で道が開ける事もあります。
同業の仲間・友人をつくる
起業する時はひとりであっても、その仕事をして行くうちに、同業の仕事をしている人と知り合う機会もあるはずです。そんな方々と交流をすることで、同じ悩みを持っていることを知ったり、それに対する解決方法を教えてもらう事もあります。経営コンサルタントのような方のアドバイスが良い場合もありますが、それはあくまで一般論でしかないという場合もありますから、同業の方に聞く方が現場のリアルな対処法が聞けて、参考になる場合も多いです。
とにかく考え、とにかく動く
自分が不安になっている時は実際の行動が起こせていない時でしょう。
不安になって時間が過ぎても何の解決にもなりませんから、つねに良い対処方法を探し、常に対処していけばだんだんと前に進み道はできて行くものです。
不安にフォーカスを合わすよりも、うまくいく方法を考える事が大切です。解決の方法を考え、起こせる行動があるうちは前進しているという事です。
事業をする中で不安はつきものですが、対処の方法をたくさん見つけておくことで不安は軽減できます。起業のときだけではなく、事業を進める中でも、不安解消の方法を見つけながら進む事は大切です。