起業するときには、リスクはできるだけ小さくして進めたいものです。そのためにはクラウドソーシングを利用するのも一つの方法です。ここではそのクラウドソーシングの活用についてを自分の経験を含めて書いて行きます。
クラウドソーシングとは
クラウドソーシングとは、クラウド(大衆)とアウトソーシング(外部委託)からできた造語であり、インターネット上で、不特定多数の人に業務内容と報酬を提示して、仕事を発注する方法のことです。
一般的にはネット上でクラウドソーシングサイトと呼ばれる仲介をするサイトで受発注が行われます。クラウドソーシングサイトでは委託先を効率よ探すことができるほか、コンペ形式で発注先を決めることもできます。
クラウドソーシング利用の実例
クラウドソーシングサイトは、私も発注する側として利用した経験があります。最初はアンテナショップのネーミングをコンペ形式で依頼したところ462件の提案があり、その数の多さに驚きました。
462件のうち19件をピックアップし、そこからスタッフの中で投票をして1件を選択。スタッフだけでは到底これだけの案は出せません。文字通りクラウド(大衆)に力を借りて命名され、今もそのアンテナショップは稼動しています。
その後、そのアンテナショップのロゴデザインを依頼しました。この時はコンペ形式ではなくデザイナーの方の作品例を見て直接発注をしました。
ロゴデザインをクラウドソーシングで依頼したのは、自分の周りにはロゴデザインをしているデザイナーがいなかったことが理由です。
人づてに紹介してもらう方法もありましたが、その方がどのようなデザインをするかもわかりませんし、人から紹介してもらうと断りづらいという思いもありました。
その点クラウドソーシングサイトではたくさんデザイナーの方が実績を公表していますので、自分好みのロゴを探しやすく、発注価格の相場もわかりますので、受注者を探すときに便利でした。そのロゴも今現役で活用させていただいています。
起業して受注する側としてのクラウドソーシングの活用
起業の方法は様々ありますが、クラウドソーシングで受注する仕事には、店舗も事務所も必要でない仕事が多数あります。それらは固定費が抑えられる分大きな失敗にもなりませんので、リスクの少ない起業の手段になると言えます。
クラウドソーシングサイトには全国からたくさんの仕事が集まっています。もしその中に自分が思う職種があるのであれば、営業活動をすることなくサイト上で仕事を選ぶことができます。
もちろん思い通りの内容で思い通りの報酬を得られるとは限りませんが、ネット外で営業をしてひとつづつ実績を積み上げていくよりも、格段に仕事が探しやすいと言えます。
仕事の依頼は1度きりのものもありますし定期的に発注があるものもあります。短期のものは隙間時間でできたり、副業として受注する事もできますので、起業時の収入の安定のためにも活用できるのではないかと思います。
起業して発注する側としてのクラウドソーシングの活用
起業してすぐはフルタイムの従業員を雇うのは難しい場合も多いですから、仕事の一部をクラウドソーシングで業務委託することで、リスクを軽減して仕事を進めることができます。
また、私の場合と同様にロゴのデザインを依頼するデザイナーがいない場合もあるでしょうし、チラシのデザインの発注先を持っていない場合もあるでしょう。そんなときにもクラウドソーシングは活用できます。
発注する側としてのもう一つのメリットは、起業してすぐのスタッフ数が少人数の状態であっても、仕事の一部を委託することにより、その分多くのクライアントから仕事を受ける事ができます。
信頼できるワーカーを見つける事でリスクは小さく、売り上げを大きく伸ばすことができます。
起業する人にとってクラウドソーシングサイトは、発注する側としても、受注する側としても、活用できればリスクを軽減して仕事を進める事の出来る存在です。