先日このブログに書く内容を考えていて、小さく起業をする人達はいろいろ身近にいるものだなと思いました。今日はその事例をここに挙げてみようと思います。
小さな起業の例① 近所にあった喫茶店
先日居ぬきのお店で喫茶店を始めた女性のことを書きましたが、それとは別の喫茶店でもオーナーが変わり、若者が買取り起業をしました。
そのお店も、全ての什器は従来のまま使用し、内装も変えることなく、再開されました。
その若者が始めた喫茶店で面白かったのが、効率の悪い時間帯で少人数制の英会話教室を始めたことです。
講師には外国の方を採用していました。集客は懐かしのmixi(ミクシィ)を利用していました。
時代を感じますね。集客も上手で利用状況も良かったという印象でした。
小さな起業の例② 介護施設を巡回する美容師さん
母が最晩年には介護施設のお世話になりました。もうその頃は寝たきりとなっており、長時間椅子に座りカットしてもらうことはできなくなっていました。
その施設には定期的に巡回してこられる美容師さんがおられ、ベッドに寝たきりの状態でもカットをしてもらう事ができました。
ベッドをある程度背上げして、養生で使うでっかいマスカー(ネットで検索願います)で母を中心にしてベッドを覆い、終了後切った髪もきれいに回収。キャスター付きキャリーバッグに道具をしまい、次の場所に移動という感じでした。
一度お話しする機会があり聞いたところ、介護施設を回る事だけを仕事としておられ、店舗などは持っておられないというお話でした。そんな専門の美容師さんもおられるんだと新しい発見でした。このスタイルも店舗を持たない分低資金で起業ができ、リスクも少なくできますね。
小さな起業の例③ 介護タクシーのお兄さん
この方にも母がお世話になりました。元々は何をされていたかはわかりませんが、思い切って起業をされたそうです。リフト付きのワゴン車を買って起業したのは良かったが、最初は仕事が無くてどうしようかと思ったと、お話をされていました。その後、その方の周辺の介護タクシー業では、仕事を回しあうような仕組みがあり、その中に入れてもらい助かったというお話でした。その仕組みでは、自分で行けない場合、仲間に仕事を回しあう事で、お客様を待たせることなくフォローができて客離れを防ぐこと、おたがいの予約の穴を埋めあうことができます。うまく考えられた仕組みですね。
小さな起業の例④ ハンドメイド作家になった卒業生
前事業で職業訓練スクールを運営していた話は書きました。そのスクールの卒業生は一般的には就職または開業するのですが、たまには変わり種も出てきます。その中にはスクールで学ぶ内容とは全く関係のない、ハンドメイド作家としてデビューをした女性がいます。
その女性は、元々絵を描くことが上手だったようで、スクールの在学中に書いた鳥の絵の小物がクラスで人気になり、これなら絶対売れるよ!という話になったようです。
そして、スクールというコミュニティーでハンドメイドマーケットの事を知り、在学中に自分の作品の販売を始めました。その後には・・・・そのまま精力的に作品を制作する作家となりました。
スクールで学んだことは全く活かされてないような気もして若干複雑ですが、それでも本人が生き生きと作家活動をしている話を聞くことができたのは嬉しかったです。
自分が楽しく生き生きとできる仕事が見つかるというのは幸せですね。
小さな起業の例⑤ 私から学校を買った社長がまた違う事業を開始
私がやっていた職業訓練スクールを買った青年がまた新しい事業を始めました。学校を買って3年、この3年で学校の体制を整え、次のステップに入ったようです。これだけ書くとすごく大きなことのようですが、やっていることは凄く地味です。
10坪程度の小さな安いテナントを事務所にして、内装は自分で行い、オフィス家具のほとんどは家から運んだものとスクールで使っていた古いものでまかなっていました。
テナント料は別にして、内装・オフィス家具にかかったのは20万円くらいとのこと。かなりうまく費用を抑えたと思います。
今回の事業は小売業などではないため、直接一般のお客様には会いませんので、オフィスの内装にはあまり気を配る必要はないという事でしょう。
そういえば、有名な吉本興業の東京進出も、ちいさな場所に電話が引いてあるだけだったということをタレントさんが話していました。物事の始まりはそんな泥臭い小さなもので良いのだと思います。
今回は私の周りにあった小さな起業の事例を挙げました。皆さんの周りを思い浮かべてみても何か思い当たるものが出てくるのではないでしょうか?そんな中から起業のヒントが見つかるのかもしれません。