起業について

好きな事で起業をすることを考えてみよう

起業したいけれど何かアイデアが無いか?と探している人もたくさんおられると思いますが、好きな事で起業を考えているという人は少し起業の絞り込みがやりやすい状態にあると思います。ただ、好きな事を仕事にすると逆に嫌になるなどという事も良く言われます。そこで今回は好きな事で起業をすることについて考えてみようと思います。

好きな事で起業をする場合の良い点

ステップアップがしやすい

好きな事で起業するとそのことに対して熱意や思いがありますからその事に探求心や研究心を持って取り組みやすいと言えるでしょう。その気持ちが仕事の原動力となり他社との差別化やより良い製品やサービスが提供できるよう努力することができます。このことで事業自体がステップアップし、オンリーワンのサービス、製品を提供できる可能性も広がるでしょう。

やりがいや達成感が得られやすい

好きな事で仕事ができるという事は好きな事で人の役に立てること、好きな事で自分の存在感を感じることができる事です。好きな事でなくてももちろんその業務を続けていく事で成果を感じる事はあるでしょうし、やりがいを感じる事はもちろんありますが、好きな事で得られるやりがいや達成感はさらに大きなものになるのではないでしょうか?
それらを得られやすいというのは事業をする上で大きなメリットと言えるでしょう。

働くことが苦になりにくい

好きな事で起業した場合は仕事自体が苦になりにくいと言えると思います。仕事は生活する中の多くの時間を費やします。その時間をお金のために好きでもない事をするとその時間中ずっとモチベーションが低い状態になり、積み重なれば働くこと自体が苦痛になることもあります。その点自分の好きな事で起業することができれば好きな作業をしている時にはあっという間に時間が過ぎ苦痛になる事などはありません。毎日気持ちよく過ごせる時間も多くなるでしょう。

モチベーションが維持しやすい

雇われている状態であればモチベーションが低い状態であってもそれなりに仕事こなしていれば大きな問題にはなりにくいですが、起業となればその主となるあなたのモチベーションはダイレクトに業績に響いてきます。また、トラブルが起こったり業績が思うように上がらなかったりと、色々な壁でストレスを抱える場合であっても好きな事であればがんばる気持ちにもなりやすく乗り越えやすいと言えるでしょう。
仕事をするうえでモチベーションを保つことは当然大切な事ですが、起業するとなるとその点はさらに重要な事になりますのでモチベーションが維持しやすいことは起業する上で大きなメリットとなるでしょう。

好きな事で起業をする場合の問題点

理想が先行し現実とのギャップに悩む

好きな事で起業したものの理想と現実のギャップに悩むなどという事はよく聞く話です。例えばモノづくりで起業した場合などは作る作業以外に宣伝して人に知ってもらう事や収益を計算する事、ライバルとなる存在をリサーチしそこに負けない製品づくりをしていくことも必要です。実際業務をするようになって見えてくることはたくさんあります。好きな事である分だけギャップは大きくなってしまうかもしれませんね。そうならないためにも事前のリサーチはしっかりしておいた方が良いしょう。

自分の思いを優先しすぎて独りよがりになりやすい

当たり前の話ではありますが起業して事業を成り立たせるという事はあなたが生み出す製品やサービスをお金を出して購入してもらうという事です。
あくまでも相手があって成り立つことですから、例えば製品・サービスの納期が守れないようでしたら仕事としては成立しませんし、相手が求めるクオリティーに仕上げることができなければ取引は成立しません。そのためには自分のこだわりを捨てなければならない事もあるでしょう。自分がその事を好きであればあるほど思いを曲げないといけなくなることが大きな苦痛になる可能性があります。

仕事とプライベートの境目が無くなりやすい

好きな事で起業するとそうでない場合よりももっと仕事とプライベートの境目が無くなる可能性が高くなります。経営者というものは年がら年中自分の事業について考えているものです。それが好きな事ともなればなおさら気持ちの切り替えが効きにくくなります。
気持ちの中でオンとオフができなければ好きな事とは言え煮詰まった時には良い方への方向転換が難しくなります。

好きな事で起業する事への筆者の思い

私自身20年ほど会社を経営してきましたが、それは親族が経営する会社を引き継いだので、私自身が起業したのではありませんでした。幸い続けることができましたが存続の危機は何度もありました。その仕事を数年前に若者に移譲して今思う事は、やはり事業は起業したい人がやるべきだという事です。
自分自身のビジョンをしっかり持って、やりたい気持ちを大切に保ち進めることが、事業の発展や危機を乗り越える力になると思うからです。
好きな事で起業することにはデメリットもありますが、好きな事だからこそ乗り越えられることも多いはずです。そしてその分成功に近いとも言えるはずです。
起業したい人がやりたい仕事で起業することは、社会にとっても守るべき大切な宝物だと私は思っています。

好きな事で起業することについて書いてきましたがいかがだったでしょうか?
まだ起業への気持ちがそこまで固まっていない方でもご自身の起業したい気持ちを大切にして好きな事がどのような仕事につなげていけるのかなど調べたり考えたりしてみてください。

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