起業するには人脈が必要だと思っておられる方が多い事を知り、ふと自分を振り返ってみても20代の頃は人脈を広げる事は仕事をする上で大事だと思っていた気がします。ただ今の仕事を考えると、実際は特に人脈は重要な事ではなかったとわかりました。今回はその事について書いて行こうと思います。
人脈がない事で起業に踏み出せない方へ
起業を考えておられる方で、人脈の無さがネックになっておられる方がいるようなので、その方に向けて私の現状を書きます。現在私はネット販売をしていますが、それには全く人脈は必要ではありません。やり始めの当初は前職の取引先から仕入れましたが、扱う商材が変わったこともあり、現在その取引先とは取引をしていません。現在の取引先はほとんどが事業を始めてから自分が扱いたい商材を探し、一社、一社取引をお願いしていき、現在があります。問屋、メーカー共に自社の商材を扱うよう希望をしているのですから、信用できるかを判断はされますが、相手側が基準にしている取引先としての条件が整っていれば人脈はなくとも何ら問題はありません。
業界内での人脈は必要なのか?
私は前職で同じ業界で20年以上にわたり事業をしていましたが、横のつながりを広げようと努力したことはありませんでした。ただ、業界に身を置く中で会合というものがあり、それには参加していました。
どちらかかといえば積極的に交流はしていませんでしたが、それでも事業をして行く上で問題はなく、困る事はありませんでした。
また、前事業は親族の事業を急に引き継ぎましたので、それまで自分がやってきた仕事とは全く違う仕事でした。人脈はもとより、その事業の知識も、業界の交流も、会社経営の知識もありませんでしたので全くゼロからのスタートでしたが、現場に入り、一つ一ついろいろな人に聞きながら進めて行き、自分の仕事の形を作っていきました。自分のスタイルが落ち着くまで、たくさんの失敗はしてきましたが、誠意をもって接することで大きな問題に発展する事はなく事業を進める事ができました。
同業も異業も他者との交流は勉強になる
以前より地方自治体や商工会議所などが主催する異業種交流会のようなものがあります。そのような場でたくさんの方と知り合い話を聞くことは、自分の既成概念を壊してもらう事が出来て良い場合もあります。同じ業界に長くいて業界内の常識にとらわれている場合は、外の業界の話が聞けて活路が開ける場合もあります。また、同じ業界内であれば、事業主として共感できることもあるでしょうし、困った時の対処方法などを教えてもらう事ができ、助かる事もありますので、交流する機会があればして行った方が良いとは思います。
ただ、私自身は積極的に人脈を築く努力はしてきませんでしたが、日々仕事をして行く中で出会う人に普通に接して来ただけで特に問題はありませんでした。
人脈は起業時には全く無くとも問題はありません。社会人として普通に仕事をして行けば人のつながりは自然にできて行くものです。私自身はそれで十分やって来ることができました。
人脈よりも大切にしたのは顧客の満足
私が今まで行っていた事業も現在行っている事業もBtoC=Business(企業) to Consumer(一般消費者)のしごとでしたから、たくさんの方に自分の会社のサービスを知ってもらい、利用してもらう事が大切でした。
そしてお客様にのために自分の提供しているサービスをより良いものにしていく事が大切ですから、そこには人脈は関係ありませんでした。私自身はBtoB=Business(企業) toBusiness(企業)の仕事はしたことがありませんが、それでも同じことだと思います。いかに自分の会社を取引に値するものにしていくかが大切だと私自身は思っています。
起業にあたり人脈がない事は特に問題にはなりません。事業を進めていく中で人とのつながりは自然にできて行きます。自然に任せる方が無理が無く良いのではないでしょうか。