先日ネットでの起業について書きましたが、3大ECモールの出店は案外安く、簡単に始められるものもありますので、詳細をこちらで捕捉しておきます。この3大ECモールには私自身の出店経験がありますので、それぞれについての個人的な所感を含めた説明を掲載します。
EC3大モールの出店費用比較
Amazon | 楽天市場 | Yahooショッピング | |
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販売形式 | 出品型 | 出店型 | 出店型 |
初期費用 | 無料 | 6万円 | 無料 |
月額費用 | 小口出品:無料/大口出品:4900円 | 19,500円~10万円プランによる | 無料 |
販売手数料 | 大口出品:8~20%/小口出品:基本成約料100円/件 | 2.0~7.0%プランによる | 無料 |
カード決済手数料 | 販売手数料に含む | 月額3000円/2.65%+処理料 | 3.24% |
ポイント原資 | 0%~ | 1~20% | 2.5~16.5% |
アフィリエイト手数料 | 無料 | 1.3%~ | 1~50% |
商品登録数 | 無制限/FBAはスコアによる在庫制限あり | プランによる | 無制限 |
ポイント | Amazonポイント | 楽天スーパーポイント | Tポイント |
各社費用掲載ページ | Amazon | 楽天市場 | Yahooショッピング |
- 価格はすべて税別表記になっています。
- こちらは2021年3月5日現在の情報です。情報が変更になっている場合もありますので詳しくは上記「各社費用掲載ページ」欄のリンク先を参照してください。
出店費用はAmazon・Yahoo!ショッピングが安く、出店数はYahoo!ショッピングが格段に多い状況に見えます。
それらのポイントの他に、各社それぞれの特徴がありますので次に掲載します。
Amazonの特徴
Amazonは他の2社との大きな違いは出店ではなく出品であるということです。
出品の手続きも一般的な商品であれば、JANコードを検索すれば、ほぼ登録されていて出てきます。そのため簡単に登録をすることができ、すぐに販売を始める事ができます。JANコードが無い商品も出品はできますが、別途申請が必要になります。
小口であれば出品料は無料で大口出品でも月額4900円(2021年3月現在)と安価で設定されており、販売されるごとに発生する手数料がかかります。
発送については自社での管理から発送を行う方法と、物流をAmazonFBA(フルフィルメント by Amazon)に委託する方法があります。
FBA(物流サービス)を利用する場合は商品の大きさ、重さによって別途料金がかかります。
私はFBA利用しており、その分利益が薄くなりますが、商品の受注から発送、カスタマーセンターから返品処理まで全てやってもらえるので、日々の発送業務は全くしていません。
そのたおかげで時間の余裕があるためブログを書くことができています。
店舗がないため店舗づくりをする必要はありませんが、競合と一つの商品に相乗りする形になりますので、価格競争になる事は必至です。
また、かなりの商品をAmazon.co.jp自身が販売しているため、その商品はAmazonと相乗りする形になります。
そうなった場合は厳しい戦いになりますので、販売する商品選びが重要です。
楽天市場の特徴
楽天市場は出店型になりますので、自分の店舗にお客さんが付くことによって、安定的に売り上げが上がる形になります。出展料は他の2モールと比べて高いため出店のハードルもその分高くなります。Amazonは家電が強いイメージですが、楽天は食品や衣料品が強いイメージですね。知名度は高くAmazonと二分する売上を誇っているので、出店料が捻出できる様であれば大きな販路となります。Amazonと比べて楽天市場はお店の滞在時間が長い特徴がありますので、お店のファンを作ることはやりやすいモールと言えると思います。
Yahooショッピングの特徴
出展料も毎月の固定費も無料なのが一番の特徴でしょう。ただし、販売される商品のポイント負担があり、決済手数料は必要になりますので実質的には最低でも7%程度の費用が発生します。Yahooショッピングは2013年10月から出店料が無料になったことから急激に出店数を増やしました。上記のデータにもあるようにYahooショッピングは楽天市場に比べ2019年時点で20倍近い出店数です。ただ、出店数が多いためお客様になかなか見つけてもらいにくいという難点があります。広告を出したり、最安値にする、またはクーポンを付けるなどの集客対策を講じながらリピーターを増やす事が必要になります。
Yahooショッピングではヤマトホールディングと提携して、ピックアンドデリバリーサービス、フルフィルメントサービスをはじめました。2021年3月時点ではまだ始まったばかりなので利用状況などはわかりませんが、利用者拡大につながる可能性はあると思います。
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複数モールを一元管理できるシステムの一例
複数モールに出店される場合は、業務が煩雑になりミスも増えやすくなりますが、すべてを一元管理できるシステムを提供している会社があります。
下に挙げたサービスの他にもいろいろなサービスがあるようですが、ここでは一例として私が知っている4社を掲載します。
サービス名 | 運営会社 |
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ネクストエンジン | Hamee株式会社 |
クロスモール | 株式会社アイル |
TEMPOSTAR(テンポスター) | NHN SAVAWAY株式会社 |
アシスト店長 | 株式会社ネットショップ支援室 |
これらは3大ECモールだけでなく、ほかのモールにも対応しています。また、それぞれに細かな違いがありますので、よく比較してご自身の将来的な展開も含め、ビジネスプランにあったものを選ぶ必要があります。複数モールに出店をお考えの場合は検討された方が良いでしょう。
ECモールへの出店は比較的に安価で始める事ができます。特にAmazonはお店作りの必要もありませんので、仕入れて販売できる商品があればすぐにでも始められます。初めは副業からでも始められるのではないでしょうか?